hiro

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Summer of 85

フランソワ・オゾン監督の『Summer of 85』を見ました。 フランソワ・オゾンの映画は結構好きなものが多いのだけれど、この映画はあまり私には来なかったような気がします。 80年代のフランスの海岸、夏の風景などの映像はすごくよかったです。というか、フ…

ウーマン・トーキング 私たちの選択

サラ・ポーリー監督「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(2022)を見ました。 ルーニー・マーラとベン・ウィショーが出てるので気になっていました。 フランシス・マクドーナンドも出ていたんですね。 ある小さな村というのか、小さな共同体で女性たちは朝…

2024/02/01

え、2月始まってます? 2月と3月は優しいイメージ。美しい世界、とシンプルに感じるし、本当によくできてる...と思う。空の色も、陽の光も、植物も。 ここで浮かぶのは 野の花がどのように育つのか、よく学びなさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っ…

2024/01/29

わあーもうすぐ1月もおわりですかー 相変わらず漫画ばかり読んでます 本は「ロシア語だけの青春」黒田龍之助著をちょっとずつ。 漫画は「恋じゃねえから」渡辺ペコが最近の新刊ではやっぱり面白いなぁ〜と思います。 渡辺ペコの漫画は結構好きで「にこたま」…

2024/01/20

2023年に読んだ本や見た映画の振り返りをしようと思ったけど、 改めて振り返ると、去年はめちゃくちゃ漫画読んでました。あと韓国アイドル(主にセブチ)にはまってました。 あれ、全然書けることないかもーと思いつつ振り返る。 映画は25本見てました。少ない…

2023/11/04

村上春樹の『街とその不確かな壁』を読み終えました。 最初は壁つながりで『進撃の巨人』を思い出したり、久しぶりの村上春樹の小説の文体にわぁムラカミハルキィ…となったり、馴染みのある土地が出てきたり、最後のあたりで、津原泰水の『五色の舟』を思い…

2023/10/28

前回のブログでビッベン・ジヨンのことを書いたら、2日後かな、薬物使用疑いで捜査されているというニュースが日本の情報番組でもちょっと報道されて、ネット上ではもちろん大きな注目を集めていて、タイムリーだな…と思いました。 意外か意外じゃないかって…

続けるのが大事

続けることが大事ブログ。 すっかり秋だ。 秋の日はつるべ落とし、という言葉を知った時は現象に対してこんなにぴったりとした言葉があるのか、と思ったし、どこか世界の果てで小人が陽のつるべを落としている様子を想像した。 夜は虫の音が聞こえ、風も優し…

2023/10/22

今日も義務感で書き始める。続けることが大事。 このブログには下書きがいくつかあるんだけど、その時何を書こうとしたか、今となってはよく分からないものが多い。 以下はその一つ。 ゲルマンの血をひくといわれる、ミラノを中心とするロンバルディアの人々…

2023/10/21

このままではブログが自然消滅してしまうとの謎の危機感(別に消滅しても何も困りはしませんが)により、義務感のみで書き始めています。 昨日のMステスペシャルが 心に残る歌詞特集、みたいなので 私も個人的に好きな歌詞のことを考えていました 特に番組を…

最近の本と曲

このブログの前に書いていたLineblogがいつのまにかサービス終了していて 書いていた記事がまるっと消えてました。 そういうこともあるよね、って気持ちと 残念な気持ちの両方。 どんなこと書いていたんだっけ、 このブログも久しぶりになっていて 何をどう…

Cocco

Coccoの曲を聴くたびに 印象が新しくなる 私がCoccoを知ったのは中学生のとき読んだ 南条あや「卒業式まで死にません」という手記でだった。99年に18歳で、自殺と言っていいのか、早逝した彼女の、自傷行為を含め日々を綴ったなかでCoccoのライブのビデオを…

映画「私はあなたのニグロではない」

2022年はドキュメンタリーシリーズや、映画というにはやや短いようなドキュメンタリーを見ていたような気がする。 これって映画にカウントしていいのかな?と迷いつつ、映像作品における映画ってなんだろう?と境目がよくわからなくなったりした。 ドキュメ…

アイドル

昨日King & PrinceがTraceTraceをパフォーマンスするのをテレビで見ながら 「いつか思い出してここにいたこと」というサビの歌詞がこの人たちのシチュエーションと重なっているように思えて切なくなった。 平野紫耀の華やかさと髙橋海人のダンスの上手さが好…

幸福なラザロ Lazzaro felice

最近、アルバ・ロルヴァケルの出演した映画がいくつか公開された。 イタリアの俳優アルバ・ロルヴァケルは私のお気に入りの俳優で、姉妹のアリーチェ・ロルヴァケルは映画監督。彼女の作る映画も好きだ。 2018年、アリーチェ・ロルヴァケル監督による イタリ…

インゲボルク・バッハマン『三十歳』

インゲボルク・バッハマンの『三十歳』を読みたくなり、本棚を探したが見当たらない。 どこに行ったのだろう。 https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b247835.html 「わたしはまだ存在すらしていない.わたしは自分が誰なのか決定したい」

2022/06/18

6月といえば 「なぜか多い6月のベイベー」 (RIP SLYMEの「楽園ベイベー」) が頭の中で流れるのだけど 実際6月生まれって多いように感じる。 太宰治とか原節子とか、現実世界で知っている人でも何人か。 まあこの曲のせいで記憶しやすくなっているだけだと…

2022/4/10

このブログもあまりにも書かない時期が続いているため 何も書くことはなくても毎日書くことを強制的に自分に課そうかなと思っているこの頃である。 2021年の振り返りもできなかった。 村田沙耶香の『地球星人』に抱腹絶倒のち切実な無鉄砲に心がぎゅっとなっ…

寝ても覚めても

とても久しぶりになったので、リハビリ的な日記を。 最近DYGLというバンドが好きだ。 初めて聞いた時、日本ではない土地の香りがした。 日本のバンドだが、早くからアメリカでの活動を始めている。 全て英語歌詞だが、ボーカルの発声にはすこし日本語の名残…

2020年見た映画

2020年に見た映画で良かったもの、よくも悪くも印象が強かったものについて。 最近、アメリカで暴徒化したトランプ支持者が議事堂に乱入したニュースを見て、改めて現実はフィクションを斜めに上回るものだと思ったが... 2020年6月に早稲田松竹でのロメロ特…

「幸せではないが、もういい」ペーター・ハントケ

今年のノーベル文学賞受賞者はアメリカの詩人、ルイーズ・グリュック。 発表の生配信を見ていて、私は知らなくて「誰?」って感じだけど、まあ探せば誰かが日本語訳したり一冊くらい研究書があるのかな〜と思っていたら、日本ではそういうものが全然ない詩人…

Perfume

中田ヤスタカの作った曲の歌詞ってなんか不思議で安心するなと思う。 初めて存在を知ったのは、やはりPerfumeの「ポリリズム」が流行った2007年。 その時印象に残った歌詞は あぁプラスティック みたいな 恋だ 歌詞が心に残るというのはやはり、「その時の空…

ZOMBIE-CHANG

去年か一昨年の冬に代官山でのZOMBIE-CHANGのライブに行った。 ライブハウスに行くのものすごく久しぶりだった。 そして今の社会情勢では、半永久的にあのごみごみして暗くて密集した中で音楽を聴くことはできないだろうな、と思ったりする。 ZOMBIE-CHANG(…

数年前のラパンのCM

岡田将生と肘井美佳が出演していた 数年前のSUZUKIラパンのCMがすごく好きで 今でも時々見てる。 YouTubeでの拾い物の動画だけど、全4篇がまとまったもの。↓ 岡田将生さん ラパン懐かしのCM集 全4篇 2011~2013 4種類あるけど、どれも好き。 ペーパードライバ…

何度でも見たい

今、将棋の世界は藤井聡太の時代になりつつあるんだろうが、海外映画においてはティモシー・シャラメの時代だろう。 ギリシア彫刻のような美貌と、繊細なライン、彼が出ているだけで映画の世界が何倍にも香り高くなる。 写真を貼ろうかと思ったけど、彼は映…

大人は判ってくれない

「フランソワは死んだかもしれない。わたしは生きているかもしれない。だが、どんな違いがあるというのだろう?」 フランス・ヌーヴェルヴァーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダールは同じくヌーヴェルバーグを代表するフランソワ・トリュフォーの死後、この…

ウォン・カーウァイ『花様年華』

「ぼくは 挨拶したかったんだ さよならって」 という詩の一節を目にした。(誰の詩かは明記しないでおく) それが心に残り、何度か思い出すうちに 「ぼくは ただ挨拶したかったんだ さよならって」 というふうに、いつの間にか記憶していた。 人の記憶は感傷…

四月は最も残酷な月

「四月は最も残酷な月」で始まる、T.S.エリオットの詩「死者の埋葬」。 ===メモ=== APRIL is the cruellest month, breeding Lilacs out of the dead land, mixing Memory and desire, stirring Dull roots with spring rain. ======== 4月はなんとなく憂う…

愛、アムール

ミヒャエル・ハネケ監督「愛、アムール」(2012年)について (ストーリーの結末に言及あり) 「愛、アムール」は2012年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、ハネケにとっては前作「白いリボン」に続き、2作連続でのパルムドール受賞となった。優れた映画作家…

納屋を焼く/バーニング

最近、村上春樹の短編『納屋を焼く』を読み、この小説を原作とした韓国映画『バーニング』を観た。 1983年に発表された『納屋を焼く』には、31歳の「僕」、20歳の「彼女」、20代後半の「彼」の3人が登場する。 「僕」と「彼女」は知り合いの結婚パーティーで…