このブログの前に書いていたLineblogがいつのまにかサービス終了していて
書いていた記事がまるっと消えてました。
そういうこともあるよね、って気持ちと
残念な気持ちの両方。
どんなこと書いていたんだっけ、
このブログも久しぶりになっていて
何をどう書いていたか、初心もすっかり忘れました。
最近は村上春樹の『街とその不確かな壁』と川上弘美の『三度目の恋』を同時並行に読んでいて
どちらも読み始めればすぐにスッとその世界に入れるので、優れた作家だなぁと思っている。
最近、漫画もかなり同時並行でいろんなのを読んでいるせいか、頭の中で物語をスイッチするチャネリングがうまくなったような気がします。
あと意外にそれまで読んだ物語の設定や世界、人物たちを忘れないんだな、と自分に感心しています。
『街とその不確かな壁』は借りた本なのに、かなりスローペースで読んでいて(ごめんなさい)
『三度目の恋』の前はミン・ジン・リー『パチンコ』を同時並行で読んでいました。
『パチンコ』を読んだ方は知っていると思いますが、すごく面白い物語です。
文庫だと2冊組、4世代にわたる在日コリアンの物語なので、読みながら大河ドラマを見ているような気持ちにもなったり。
第一章の本当に最初の節から、私は泣きそうになったんですが、そういう人のつーんと切なくなるような感慨を詰め込んだような描写が多く。
在日コリアンに関する物語は多いと思うけど、『パチンコ』の一つの特別な点は書き手が韓国系アメリカ人であることかな、と思います。ある意味で第三者であり、俯瞰的に見られるからできる展開だろうか、と思うところもあったり。
本当によく調べられ考えられた物語だな、と思います。これがアメリカで評価されたのは、日本における在日という局所性を伴う人々の歴史、というもの以上に歴史に翻弄される移民の姿が普遍的にこたえるからでしょうか、、?
私が意外に思うのは、本当に物語が、今まで読んだり映像で見てきたものと同じレベルで、日本の戦前、戦中、戦後の細かい空気を表してるように見えて、これが日本でも韓国でもなくアメリカで生まれたというのが、すごいなと。
海外でドラマ化してるみたいだけど、それも見てみたい。やっぱりこの物語のボリュームは、映画ではなく資金が潤沢にあるところが作るドラマだと思う。
また自分の中でこの人にこの役を演じてほしい、という妄想をするのも楽しい。
ただ主人公ソンジャに合う人がなかなか思いつかないんですよね。
時々思い出して考え込むのが、ソンジャの長男ノアの物語。あまりこの部分について描写がない気がして、彼の苦悩を考えようとすると、手探りの気持ちになるんですが、考えれば考えるほど、暗いところに落ちていくような。
話変わって
最近SEVENTEENを聴いていて、おっと思ったのが
『24H』という曲。
まるで宇多田ヒカルを彷彿とさせる、アンニュイで繊細なメロディーと歌詞
実は時間って平等じゃないんだ
与えられた永遠じゃ足りない
君を想う時間が
これを聴いた時、びっくりしました。哲学じゃんか。
韓国語バージョンの歌詞を和訳してるものを少しネットで検索すると、少し違うけど大意としては同じなのかな、という感じ。
「実は」と、秘密を打ち明けるようにいうのは
「時間は平等じゃない」というあまりピンとこないけど不思議と気になるフレーズ。
「与えられた永遠じゃ足りない」
この言い方いいですよね。「永遠」と言っているのに
「足りない」。足りないはずはないのに足りない。
何で?「与えられた」永遠だから?与えられた永遠って何?人に与えられる時間に永遠はないのに。
しかも何をするのに足りないかというと、「君を想う時間」。
君というものへの超越性を示す以上に、メビウスの輪のような不可解な永遠に囚われたように感じられる。
でも、結局、時間は平等じゃないという主観に入っていくんですが、私も時間は平等じゃないと思いますよ。
どこかで分かっていたことが、打ち明けられたような。
何となく個人的に宇多田ヒカルの歌詞も連想して、宇多田ヒカルの歌詞に対して自分が求めているもの、すごいと思っていることも意識したのでした。
『嫉妬されるべき人生』あたりを何となく思い出す。
SEVENTEENは13人いるグループで、ライブ映像を見ていると人数の多さを生かした演出が面白いなと思います。
個人的に気になるのは、ジョンハンとエスクプス。
これはNEW JEANSのミンジとダニエル、BTSのVとジョングクにも通じるもので、あくまで個人的な感じ方なんですが
安定して素敵だな、と思うメンバーが前者で
何だか危うくて華やかでステージで映えるべき人だなと気になるのが後者。
私はアイドルに対して2種類の感情があるみたい。
ジョンハンはサンローランのショーなどを見に来ている写真などを見て、びっくりするような美人な男の人だな、と思いました。日本の雑誌の表紙にもたびたびなってるし。ステージでも輝いてますね。
エスクプスは80年代ぽさと現代ぽさをミックスしたルックスで、パフォーマンスに野蛮さと気品が両立していてステージで映えるんですよね。
両人とも、ステージでの表情もいいですね。