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2020-01-01から1年間の記事一覧

「幸せではないが、もういい」ペーター・ハントケ

今年のノーベル文学賞受賞者はアメリカの詩人、ルイーズ・グリュック。 発表の生配信を見ていて、私は知らなくて「誰?」って感じだけど、まあ探せば誰かが日本語訳したり一冊くらい研究書があるのかな〜と思っていたら、日本ではそういうものが全然ない詩人…

Perfume

中田ヤスタカの作った曲の歌詞ってなんか不思議で安心するなと思う。 初めて存在を知ったのは、やはりPerfumeの「ポリリズム」が流行った2007年。 その時印象に残った歌詞は あぁプラスティック みたいな 恋だ 歌詞が心に残るというのはやはり、「その時の空…

ZOMBIE-CHANG

去年か一昨年の冬に代官山でのZOMBIE-CHANGのライブに行った。 ライブハウスに行くのものすごく久しぶりだった。 そして今の社会情勢では、半永久的にあのごみごみして暗くて密集した中で音楽を聴くことはできないだろうな、と思ったりする。 ZOMBIE-CHANG(…

数年前のラパンのCM

岡田将生と肘井美佳が出演していた 数年前のSUZUKIラパンのCMがすごく好きで 今でも時々見てる。 YouTubeでの拾い物の動画だけど、全4篇がまとまったもの。↓ 岡田将生さん ラパン懐かしのCM集 全4篇 2011~2013 4種類あるけど、どれも好き。 ペーパードライバ…

何度でも見たい

今、将棋の世界は藤井聡太の時代になりつつあるんだろうが、海外映画においてはティモシー・シャラメの時代だろう。 ギリシア彫刻のような美貌と、繊細なライン、彼が出ているだけで映画の世界が何倍にも香り高くなる。 写真を貼ろうかと思ったけど、彼は映…

大人は判ってくれない

「フランソワは死んだかもしれない。わたしは生きているかもしれない。だが、どんな違いがあるというのだろう?」 フランス・ヌーヴェルヴァーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダールは同じくヌーヴェルバーグを代表するフランソワ・トリュフォーの死後、この…

ウォン・カーウァイ『花様年華』

「ぼくは 挨拶したかったんだ さよならって」 という詩の一節を目にした。(誰の詩かは明記しないでおく) それが心に残り、何度か思い出すうちに 「ぼくは ただ挨拶したかったんだ さよならって」 というふうに、いつの間にか記憶していた。 人の記憶は感傷…

四月は最も残酷な月

「四月は最も残酷な月」で始まる、T.S.エリオットの詩「死者の埋葬」。 ===メモ=== APRIL is the cruellest month, breeding Lilacs out of the dead land, mixing Memory and desire, stirring Dull roots with spring rain. ======== 4月はなんとなく憂う…

愛、アムール

ミヒャエル・ハネケ監督「愛、アムール」(2012年)について (ストーリーの結末に言及あり) 「愛、アムール」は2012年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、ハネケにとっては前作「白いリボン」に続き、2作連続でのパルムドール受賞となった。優れた映画作家…

納屋を焼く/バーニング

最近、村上春樹の短編『納屋を焼く』を読み、この小説を原作とした韓国映画『バーニング』を観た。 1983年に発表された『納屋を焼く』には、31歳の「僕」、20歳の「彼女」、20代後半の「彼」の3人が登場する。 「僕」と「彼女」は知り合いの結婚パーティーで…

2019年見た映画

2020年も割と過ぎたけど、2019年に見た映画のことを書きたいと思う。 2019年に見たなかで印象的な映画を10本。 (過去にブログに書いたものは除く・順番は鑑賞した日付順) 「叫びとささやき」 「ローマ/ROMA」 「幸福なラザロ」 「僕はイエス様が嫌い」 「晩…