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ZOMBIE-CHANG

去年か一昨年の冬に代官山でのZOMBIE-CHANGのライブに行った。

ライブハウスに行くのものすごく久しぶりだった。

そして今の社会情勢では、半永久的にあのごみごみして暗くて密集した中で音楽を聴くことはできないだろうな、と思ったりする。

 

ZOMBIE-CHANG(ゾンビーチャング)はメイリンの音楽プロジェクト。

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T.M.Revolution西川貴教」みたいな感じとインタビューで言っているのを読んで、なるほどと思った。

モデルもしていて、おしゃれで可愛い。

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内省的なエレクトロ、と思う。歌い方がちょっとレトロでストレート、エモーショナルでない感じが特徴というか好きだな、と思う。

だから歩きながらイヤホンで、家で何かしながら、とか日常と繋がった聞き方ができる。

 

YouTubeチャンネル↓

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この自然の中でライブしているのも好き↓

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ステイホーム、というのが本格化しはじめたとき東京の屋上でライブ、というのを配信していてそれも好き↓

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初めて聞いたのは3年前?とか。「GANG!」というアルバム。

日本では中尾ミエのカバーで一般的であろうフレンチ・ポップス「可愛いベイビー」をカバーしていて、その歌い方が面白くて、エレクトロのぽんぽん弾むような感じと、ともすればレトロフューチャーは「今」聴いてハマるか難しいところがあるのに怯まない感じが、この人自分の魅力をわかってるなぁと思って好感を持った。

歌い方が昔の歌謡曲ぽくて、のびやかで少し子供っぽかったり、少し妙齢の女性ぽかったり。

最近ピチカート・ファイブの野宮真貴の歌声を聴いていても思ったけど、私はこういう歌い方が好き。大人っぽい歌のお姉さんっていうか。

てらいなくきれいな歌い方で、変にエモーショナルにならない。ちょっと80年代のアイドルぽく、でもちょっと趣味が違うのよね、という感じもある、という。

 

ZOMBIE-CHANGはメロディックなスローテンポな曲にもハッとする。

これはよりテンポが遅くなって、歌い方の特徴が際立つのと、演奏もより細かく聴き込むことができるからだろうか。

曲のどこで一番力を入れるべきか、ここにこういう音を入れるとどれだけ効果的か、というのが明確に分かってるんだろうな、と思う。

 

「愛のせいで」

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これ超好きなんだよね。

サビのところよりも、メロディの棒読みで詩を読んでるみたいな感じにやられる。

 

最新アルバムに入っていないけど「MIMOSA」というシングルも。

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静かな街並み。というのが合う。

水たまりに静かに落ちた水の波紋が、ゆっくりと広がるように、詩情をこぽこぽ湛えていく。

おそらく「ミモザ」「ハト」「フランス」がZOMBIE-CHANGのキーイメージになっていると思うが

そこから広がる世界の慎ましくも趣味のよいことよ。

 

最新アルバム「TAKE ME AWAY FROM TOKYO」のラストにある「美しい愛の日々」に、私はなぜかテレサ・テンの「甜蜜蜜」を想起した。

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似ているとかではなく、何となく心象風景の中で繋がっていく、優しくきれいで少し孤独な懐かしさなのです。

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バラードについてばかり書いたけど、ガンガンいくようなエレクトロもイケてます。