Prince のI could never take the place of your man という曲が好きだ。
1987年 3月30日にリリースされたアルバム『Sign o' the Times』に入っている曲で、
多分このアルバムの中で一番キャッチーな曲だと思う。
寒い日に電車に揺られながらただただぼーっとしてた時に、イヤホンからこの曲の祝祭的なイントロが流れて、
不意に救われた気持ちになった。
耳が開けた気分だった。
Prince通の人からしたら一言二言付け加えたくなる曲かもしれないけど...
後半の「あれ。。これ、いつまで続くんだ。。？」って思っちゃう展開もいいよね。
この曲のライブ映像がまたすごくいい。
これはショートバージョン。
これはロングバージョン。
この時代のPrinceもステージに立っている人たちも、観客も
みんなこの映像の瞬間にしかいなくて、
全てが二度とない時間と空間なのだなぁと思うと、
世界って奇跡的だなと思う。
それぐらいこのライブ映像はエネルギーに満ちていて、純粋な高揚感がある。
Princeの表情、声、ギタープレイ、全てが初めて見るもののように面白くてかっこいい。
CDだけ聴いていると、その独特の手の込んだ世界観に引きずられるので
「あ、こんなに歌がうまかったんだ」
「あ、こんなにハスキーな力強い声なんだ」
「やっぱり凄まじく楽器上手いよね」
とか、ちょっとありえないくらいストレートな感想を持ってしまう。
うわーロックスターだな、って思う。
時々映される観客のthe 80'sって感じも最高。
最初のサビの後に映る観客の少年の、陶酔しきった様子で手拍子してる姿が好きなんだよね。
そんなPrinceも3年前に亡くなった。
『時間はだれも待ってくれない』というSF短編集を昔読んだのだけど、このタイトルがそのまま頭をよぎる。だからといって何かができるわけではないのだけど。
最後に同曲のギター弾き語りバージョン。
