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ケンドリック・ラマー(1)

 

ケンドリック・ラマーは何がすごいのか。

結論を言うなら「まだ私もはっきりと分からない」だ。

電車に乗ってる時や歩いている時にケンドリック・ラマーの曲を聴きながらそんなことを考えたりしているのだが、まだはっきりと言葉にできない。

 

私はラップ音楽がものすごく好きとか詳しいとかではないけど、そういうカルチャーに対して割と好感と関心を持っている人間だと思う。 

その理由の一つにラップには比較的明白な「文脈・テクスト」があるからだ。

リリックそのものという意味でもだが、何より社会的・歴史的な積み重ねという意味で。過激ではあるけど「態度表明」をはっきりできる強靭さはラップの強さだなと思う。

 

20歳前後の頃に「ビギー&トゥパック」という映画を見て、ラッパーって大変だなーというのとそのカリスマ性にしみじみしてしまった。

90年代の代表的ラッパー、ノトーリアス・B.I.G と2Pacがヒップホップ東西抗争(すごい話だよね)の中で銃撃され殺されるまでを描いたドキュメンタリー。

 

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そこからその2人のアーティストの曲をたまに聞いてたけど、また興味が湧いてきたのは1年くらい前。

「DOPE!!」という映画を見たのだけど、そこにASAP Rocky(エイサップ・ロッキー)という人が重要な役で出演していた。普通にかっこよくて笑顔が魅力的な俳優だと思って調べたら、本業はラッパーらしい。

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この人はかっこいい服を着こなすのがめちゃくちゃ上手くて、そういう才能があると思う。

ラッパーってごりごりでいかついイメージだったけど、私はASAP Rockyで今現在ラッパーってスタイリッシュでブランド力のある存在として世に出ているのかと気づいた。

 

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で、今はApple MusicとYoutubeという便利で膨大なサービスがあるので、情報を追っていくとケンドリック・ラマーというラッパーが現在最も注目されていると知る。

 

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こういうことを書くと権威主義っぽいけど、やはりすごいなと思ったのは、ラップ音楽として初めてピュリッツァー賞の音楽部門を2018年に受賞したことだ。

(私の中で国際マン・ブッカー賞ピュリッツァー賞はすごいという立ち位置だ。)

 

更に重ねて変なこと書くけど、いかにもな「インテリ」ぽくはないけどインテリに好かれそうな感じが不思議だよね。

私は、この人の目は少し人を畏怖させる深さがあるなと思うんだけど。

 

最新アルバム「DAMN.」(2017)をここ最近ずっと聴いてるんだけど、すごく聴きやすいなと思っている。シンプルで少し暗くて自己や世界の暗いところに没入させていくような...

このアルバムは曲順を逆に聞くとまた異なる世界が見れるようになっている。

 

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(続く)